消費税法合格までの勉強時間が300時間というのは本当か?

大原やTACなどの受験予備校のパンフレット等には消費税法の合格のための勉強時間を300時間とか500時間とか書いていますが実際にその勉強時間で合格できる人は少ないと思います。消費税法合格者の多くがそれ以上勉強してきたはずです。

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300時間というのは「合格が不可能ではない」勉強時間

300時間の勉強時間で合格できるかといえば不可能ではないが余程効率的に勉強しないと難しいと思います。例えば、9月から勉強を始めると仮定すると、まず受験予備校の授業時間だけで150時間(50回×3時間)なので、残り時間は150時間です。これを11ヶ月間(9月→8月だと11ヶ月間)で割ると一日平均約30分(150時間÷11ヶ月÷30日×60分)です。これでは合格確実圏内に入るのは無理でしょう。消費税法は1日30分の勉強で合格できる試験ではありません。総合問題1問解けませんし、理論暗記だけでも足りません。

消費税法は普通に勉強したら600時間は必要

私の経験上、合格確実圏内に入ろうと思えば、消費税法だと最低でも一日平均1.5時間、週に10時間は勉強しないと難しいと思います。税理士試験は2年目3年目の人もいますし、これらの人の成績を上回るためには最低でも週に10時間は必要です(本当は10時間でも少ない)。例えば、9月から勉強を始めて一日平均1.5時間勉強するとしたら、8月の本試験まで約11カ月あるので11ヵ月×30日×1.5時間=495時間です。これに受験予備校での受講時間を含めたら600時間以上です。一日1.5時間で600時間以上です。それに税理士試験直前期は1.5時間では足りないです。

3科目受験生か3年目以降のベテラン受験生であれば300時間

消費税法の勉強時間が300時間というのは1年あたりの勉強時間だと思います。1年300時間の勉強時間で合格できるのは税理士試験3科目同時受験生が仕方なく300時間しか勉強できなかったのに運良く合格した人か、消費税法受験3年目以降のベテラン受験生だけだと思います。前者はマグレ、後者は2年目以前に300時間以上の勉強をしているはずです。

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