仮計省略で解答時間を短縮できる?仮計省略のメリットデメリットは?

私は消費税法の計算問題では仮計表を作っていましたが、受験生によっては解答時間短縮のために仮計を省略する人がいます。

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仮計を省略する理由 仮計省略のメリット

仮計を省略する理由・メリットは解答時間短縮です。以上。当然ですよね。ちなみに仮計を書く場合の解答順序は次の通り。

  1. 問題文を読む
  2. 仮計表に転記
  3. 解答用紙に記入

これを見ると仮計を書かずに問題文を読んですぐに解答用紙に記入した方が効率的なように思えます。私も消費税法の勉強を始めた頃は「仮計って手間だな」と思っていましたしね。

私の仮計省略の経験(仮計省略のデメリット)

そういう事もあって、私も仮計省略にチャレンジしたことがあります。その結果…、

  1. ケアレスミス増
  2. 解答用紙の記入ミス増
  3. 解答時間短縮効果は数分だけ

まぁ、慣れていないというのもあるのでしょうが、想像以上の結果で1ヶ月もしないうちに仮計を書くことに決めました。「消費税法の仮計は書いた方が良い」で書いている通り、私はミス防止のためにも仮計を書く方が良いと考えています。たしかに仮計省略で一定時間を短縮できるかもしれませんが、それなりのリスクがありますし、そのリスクと仮計省略の短縮時間のメリットを比較すると私は仮計を書いた方が良いと思います。

私の受験友達では仮計作成は7:3で仮計有が多かったです。

少し前に作成した仮計作成の有無アンケートです。

消費税法の計算で仮計は作りますか?

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解答時間が足りない原因は仮計の有無ではありません。

消費税法は解答時間に余裕がある試験ではありませんが、解答時間が足りない原因は仮計の有無ではないと思っています。では解答時間が足りない根本的な原因は何かというと「試験の解答時間が足りない原因」でも書いている通り、解答判断力の不足です。問題を読み、正しい解答を導き出すまでの判断スピードが合格レベルに達していないのです。解答判断スピードが高まれば仮計を書いたとしても、目標時間(受験予備校で設定する解答時間)で問題を解けるようになります。

解答判断スピードを磨くためにはどうすれば良いかというと勉強以外にありません。では、どのような勉強をすれば良いかというと計算問題を数多く解く事が大切だと考えています。模擬試験問題や定期試験問題を何回も解き直しすることによって解答判断のルール・手順を頭に叩きこむことができ、解答判断スピードがアップします。何度も同じ問題を解くと答えを覚えてしまう事がありますが、大切なのは解答ルール・解答順序を覚えるために解いているのでそういう事は気にしてはいけません。

また、個別問題も大切です。個別問題を軽視する受験生がいますが、総合問題は結局は個別問題の集合体で、個別問題が解けなかったら総合問題は絶対に解けません。課否判定や簡易課税の事業区分、調整対象固定資産の計算、相続合併分割の計算(基準期間や中間申告等)などは問題を見た瞬間にわかるまで何度も解き直します。

地味な作業で面白くはないですが、これをせずに仮計省略で解答時間を捻出しても合格ラインに入るのは難しいと思います。

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