4月から勉強を始めて合格するには

税理士試験消費税法を4月から始めて合格するための勉強法。

消費税法に限らず、税理士試験は9月から勉強を始めるのが王道。ただ、タイミング等の理由で勉強を始めるのが遅れてしまった人もいるはずです。そこで4月から消費税法の勉強を始めて合格するための勉強法を紹介します。

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消費税法の4月スタートでは普通に勉強しても合格できない

まず最初に頭に入れておくことは「税理士試験消費税法の4月スタートは普通に勉強しても絶対に合格できない」ということです。消費税法受験生の多くが9月から勉強を始めており(受験経験者は1月)、その受験生とは半年も差があります。いくら消費税法がボリュームが少ない科目だからと言ってもこの半年の差は大き過ぎます。9月スタートの人のペースで勉強したら本試験には絶対に間に合いません。消費税法の概略がわかった頃に本試験です。

4月スタートは独学は絶対に無理!

4月スタートで消費税法を受験する人は必ず大原かTACに申込みしましょう。4月スタートの独学受験は無謀です。受験予備校によっては4月スタートクラスを開講しているところがあります。

理論はひたすら暗記

消費税法の理論はどの受験予備校でも大体50題くらいあるはずです。これを4ヶ月で覚えなければいけません。ひたすら覚えましょう。「理論の理解が…」などと言っている場合ではありません。理解していても覚えていなければ試験で書けません。

目標は1週間で3題の理論暗記です。そうすれば本試験までに消費税法の理論の約8割の理論を覚えることができます。残りの2割は余裕があれば覚えましょう。どの理論を覚えるのかは講師が教えてくれるはずです。過去問題でよく問われる論点の理論を重点的に覚えましょう。

1週間で3題の理論暗記は本当に大変です。ただ、そのくらいのペースで覚えないと合格レベルの理論を書くことができません。1週間で3題の新規理論を覚えて、3題の理論復習を目標にしなければ合格は難しいと思います。最低でも30題は理論を覚えて下さい。

計算の勉強

計算は受験予備校によって進み方が違うと思いますが、私が4月から勉強すると仮定すると次のようにします。

4月 : 納税義務の判定や課税の対象、課否判定など基礎項目
5月上旬 : 原則課税による計算
5月下旬 : 売返・貸倒れ、調整対象固定資産、棚卸資産の調整など
6月上旬 : 簡易課税
6月下旬 : 国等
7月上旬 : 相続、合併、分割等の納税義務の判定や中間申告
7月下旬 : 総復習

4月スタートの人は理論計算ともに7月上旬にひと通り勉強を完了させましょう。

模擬試験は資料だけ買う

消費税法の模擬試験はどの受験予備校でも5月から6月頃に実施しています。4月スタートの人はこの模擬試験を受験してもあまり意味がありません。意味がないというのは、まだ模擬試験の出題範囲を勉強していないので全くわからないからです。模擬試験を受験するならその受験時間を勉強時間に使うほうが有意義です。模擬試験は資料のみを買うことができるので、とりあえず問題を購入して、6月下旬から7月上旬に解きましょう。なお、受験予備校にもよりますが、模擬試験問題を買うと合格点や受験生の得点分布表などをもらえます。

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