税理士試験のABCD判定に対する私の考え

(現在の税理士試験では試験結果のABCD判定はありません。)

税理士試験は不合格であった場合に点数に応じてABCDの判定がされます。税理士試験は60点で合格です。50-59点がA判定、40-49点がB判定、30-39点がC判定、それ以下がD判定です。

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私が考える判定と合格までの距離

税理士試験で不合格になった場合の判定ですが、他のページ(A判定と合格の間には大きな差がある!)でも書いているように「A判定=合格までもう少し」という意味ではありません。税理士試験消費税法の合格は上位10%なのに対して、A判定は何人でも構いません。消費税法受験生全員が合格という事は絶対にありませんが、不合格者全員がA判定ということはあり得ます。そこで私の経験上感じた不合格時の判定基準を紹介します。

A判定 : 努力次第で来年の試験で合格できる
B判定 : このままだと来年の試験でも合格できない。
C判定 : このままだと来年の試験は絶対に合格できない。
D判定 : 解答用紙に受験番号書き忘れてない?

A判定

A判定ということは来年の試験で合格の可能性を秘めていると思います。ただし、合格するためには何かが足りません。何か勉強に問題があるはずです。私の経験上、A判定の人で足りないものは基礎項目の知識です。

ケアレスミスは多くないですか?
解答時間が足りなくて焦っていませんか?

税理士試験は合格ライン上に多くの受験生が集中するため1つのケアレスミスが合否を分けることがあります。ケアレスミスはわかっているのに間違える本当に単純で、かつ、勿体ないミスです。ただ、ケアレスミスは十分な解答時間があれば防げるミスばかりです。それではなぜ解答時間が足りなくなるのかと言えば、主な原因は基礎項目の理解が不十分だからです。問題を読んだ時にどの取引に該当するのか、どの理論を書かなければいけないのか、等を瞬時に判定することができれば自然に解答時間に余裕ができます。その結果、ケアレスミスが減ります。

受験予備校では模試等の解答解説に正答率を記載しているところがあります。これを見ると分かると思いますが、正答率40%以上の基礎項目を全て正答すると合格ライン(上位20%~30%)に入れます。合格ラインに入れないということは正答率の高い基礎項目を間違えているからです。理由がケアレスミスといっても、そのケアレスミスをした根本的な原因は基礎項目の勉強不足です。

B判定以下は同じ

税理士試験はB判定以下は全て同じです。共通して言えるのは、前回と同じように勉強しても合格できません。私の経験上、B判定以下は記念受験しかありません。1年間勉強してきて記念受験レベルの知識しか身に付かないとすれば、次回同じように勉強しても結果は同じです。税理士試験は毎年新たに受験生が増えます。1月から5月頃は消費税法初学者よりも受験2年目以降の人の方が模試等でも良い結果が出やすいですが、初学者の成績が伸び出す5月以降になると一気に成績が落ちます。何故なら、不合格になる人は基本的に勉強方法に問題があって、それを改善しない限り本試験で合格ラインに入る事ができないからです。そうして本試験ではまた合格する事ができず、翌年に…このくり返しです。

B判定以下の人は勉強方法に問題があり、この調子で勉強しても合格ラインに入ることはありません。

ちなみに私ですが、消費税法受験初年度の時、仕事をしながらの複数科目受験で勉強時間を十分に確保できないことから、当時は出題実績がゼロということもあって国等を完全に切っていました。原則と簡易は合格圏内にあったのでどちらかが出れば…と思った結果、見事に国等…オーノー…。それでも持てる知識を振り絞って解答した結果はA判定。理論が良かったのかもしれませんが、予備校の授業以来で計算式もロクに書けない状態でもA判定です。そのレベルでもA判定なのです。そうなるとB判定以下に意味があるのかといえば、明白です。意味などありません。B判定だろうとC判定だろうとD判定だろうと同じ。そもそも現状の勉強法では合格できません。合格に何かが足りないというわけではなく、全てが足りません。本気で勉強してB判定以下ということであれば、勉強法に根本的な問題があります。私なら受験予備校の講師に相談します。講師は各人の予備校の模試等の成績情報を見ることができるので親身に相談に乗ってくれます。また、当サイトでも消費税法の勉強法を紹介していますので参考にして下さい。

税理士試験消費税法アンケート

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