平成28年度第66回税理士試験の合格発表は12月16日(金)ということで、あと2週間と少しになりました。今受験予備校に通っている人は受験友達との間で合格発表について話題になっていませんか?私が受験生のときは、合格発表を話題にしようかどうしようか少し気を使っていました。合格可能性が高い人は良いですが、合否が微妙な人や、全く手応えが無い人もいますしね。
ご存知の通り税理士試験は不合格の場合、試験の点数によってA~Dの判定が通知されます。
- 50-59点:A判定
- 40-49点:B判定
- 30-39点:C判定
- 30点未満:D判定
まぁ、不合格に変わりはないのですが、何だかA判定B判定だと合格までもう少し!のような気がしませんか?実際に税理士試験受験生の間では合否通知後の判定でカーストのような階級ができることがあります。C判定よりB判定、B判定よりA判定の人が偉い、みたいな雰囲気が受験仲間内で広がる事があります。まぁ、実際にはA判定でもB判定でも同じなんですけどね。
私は「消費税法はA判定と合格の間には大きな差がある!」で書いている通り、「A判定=合格までもう少し」ではないと考えています。これは「税理士試験のABCD判定に対する私の考え」でも書いていますが、税理士試験の性格によるもので、税理士試験というのは上位10%が合格する相対評価試験で、税理士試験消費税法を受験した人の上位10%が合格する試験なのに対して、税理士試験のABCD判定は点数による判定です。つまり、税理士試験合格者は上位10%しかありえませんが、A判定は何人でも良いことになります。もちろん不合格者全員がA判定ということもあり得ます。
何が言いたいのかというと、税理士試験の合格基準と判定の判断基準は違うから絶対的な参考にはならない!ということなのです。
ただ、そうは言っても判定が気になる気持ちは重々わかるので、そこで私の経験上感じた不合格時の判定基準を紹介すると
- A判定:努力次第で来年の試験で合格できる。
- B判定:このままだと来年の試験でも合格できない。
- C判定:このままだと来年の試験は絶対に合格できない。
- D判定:解答用紙に受験番号書き忘れてない?
とまぁ、こういう感じですかね。不合格になるという事は、合格するためには何かが足りないわけで、だから受験生の上位10%以内入れないのです。だからA判定でもB判定でもあまり関係が無くて、さらに言えばB判定以下の人はどれも同じ、というのが私の考えです。
税理士試験受験生の多くが、大原やTACなどの受験予備校の講座を受講していると思いますが、授業で与えられた課題を真剣に取り組み続けていればA判定未満になるというのは、余程の事がなければ考えられません。当日食中毒でお腹が痛い、インフルエンザで意識が朦朧としている、など。
そういう人は極少数だと思うので、実際のところはB判定以下になった人の多くが受験勉強の過程で何か思い当たる節があるのだと思います。
「授業を休みがちになったな。」
「復習をしていなかったな。」
「苦手項目を放置していたな。」
「理論暗記を継続しなかったな。」など
税理士試験に合格したいのであれば、受験予備校のカリキュラムを真剣に取り組み、前年に生じた問題点を克服するべきです。そうすれば自然と模擬試験等で合格圏内に入れるようになりますし、本試験で合格できるようになります。
一気に成績が上がる方法はありません!
千里の道も一歩から。毎日コツコツが合格の近道です。
A判定?B判定?
そんなの関係ね~。ハイ勉強。
たしかに判定は気になるかもしれませんが、B判定未満だからと言って合格できない・合格可能性が無いというわけではなく、勉強方法さえ改善すれば誰でも合格可能性は秘めています。
やるか?やらないか?
私はこれに尽きると思います。D判定の人でも今年頑張れば合格できるようになります。
消費税法の勉強法等はこのサイトで書いていますし、他にも色々なサイトでも書いています。参考になれば幸いです。
税理士試験の結果報告でクオカード等のプレゼント特典有!
各受験予備校では税理士試験の合格結果を集計しています。受験予備校によってはクオカードのプレゼントなどの特典があるところがあるので興味がある人はどうぞ。例年であればTACと大原は特典があったように思います。
2016年度(平成28年度)第66回税理士試験消費税法解答速報情報
2016年税理士試験の解答解説の無料配布は期間限定です。